こんにちは、RAKUTO 前川です。
今、HOPクラスの歴史では桓武天皇の人生をたどっていっています。
桓武天皇、794年 平安京をつくった人ですね。
桓武天皇、うっすら笑ってます・・・。
遠い昔の出来事も、物語を読むように進む授業だから、子どもたちの頭はフル回転。
国語での読み込みの成果か、歴史でも登場人物や登場していないまわりの人たちのことにも想像が広がります!
時は平安時代・・・魑魅魍魎が跋扈する(?)・・・・「祟りじゃ~」が本気で信じられていたころ。
病気になるのは呪いだからだの、よくないことが起きるのは怨霊のせいだだの・・・・。
「そんなん、ありえへーーーーん!!!!」と、子どもたちは口ぐちに叫んでいました。
そして、よくないことが起きる不吉な都といわれた長岡京から平安京へ、またまた遷都。
新しく平安京っていう都に引っ越しをね、という話をしたところ・・・・
「そんなん!前の都つくるのにも大変やったのに!しんどいん、ふつーの人らやで!」
「あれやろ、引っ越しって言ったって、まっすぐまっすぐの道、またつくるんやろ!」
「お米とか、食べ物つくる仕事ができひんってことでしょ?どうすんの?」
子どもたちは、その時代に生きていたのか!?というくらい、桓武天皇の時代に生きていた人たちになりきっていました。
桓武天皇の心配をする子もいましたよ。
「そんなんして、嫌われたりせえへんの?」
「戦いになったりせん?」
「引っ越し、タダでできるんちゃうで。お金かかんねんで。大丈夫なん?」
タダちゃうで!、というあたり関西人ならでは、でしょうか?
おもしろいですよね。
天皇からの視点だけでなく、その当時に生きていた「ふつーの人ら」の視点で想像する。
そして、いくら桓武天皇といえども、「ふつーの人ら」の不満が大きくなりすぎると困った事態になるかもしれない、と考える・・・。
いろんな人のいろんな立場で、考えてみる。
自分だったら・・・・となりきってみる。
思いっきりその時代にダイブしている子どもたちを見ていると、
「もし、自分が~だったら・・・」とイメージすることのパワフルさを実感します。
みんながそれぞれに心配する「平安京遷都」、さてどうなるのか?
次の授業が楽しみです!
子どもたちは、桓武天皇の人生や成し遂げたことを通して、当時の人たちが信じていたこと、今のわたしたちの感覚との圧倒的な違いを感じとり、権力者の陰で懸命に生きる「ふつー」の人たちのことにも思いを馳せつつ、歴史背景や歴史用語をそれと気づかぬ間に、ばっちりインプットしています!